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山口 恭弘; 南 賢太郎
JAERI-M 90-234, 34 Pages, 1991/01
本報告は、原子炉事故時において施設外に放出された放射性物質のプルームに対する日本の家屋の放射線遮蔽効果について述べるものである。家屋内の照射線量率に対する家屋外の照射線量率の比として定義される遮蔽係数が、線放出核種を含む半無限大プレーム及び有限大のプルームに対して評価された。放射性プルームに対する家屋の遮蔽係数は、事故の発生から大気放出までの遅れ時間とともに緩やかに減少し、プルーム中でXeが最も支配的になる50~1000時間で継続的に最小値となる。プルームへの放射性ヨウ素の混入により遮蔽係数は多少上がるが、プルームの形状によって遮蔽係数が大きく影響されることはない。最後に、緊急時計画立案上の指標とすべきプルームに対する家屋の遮蔽係数として、住居用鉄筋コンクリート家屋に対して0.4、その他の一般住居用家屋に対して0.9という値が提案された。